大根を冷凍するとぶよぶよで、ぐずぐずした食感になってしまうことがあります。
それは大根に「水分が多く含まれている」からです。
しかし、工夫次第では美味しさを保ちながら、冷凍保存することができます。
冷凍大根は
- 短時間で味が染みる
- 1ケ月も保存可能
- 栄養価はそのまま
などの良い点がたくさんあります。
食材を余らせてしまう人や忙しい人におすすめの保存方法ですね。
今回は大根を冷凍保存するとぶよぶよになってしまう原因や上手な冷凍、解凍方法、冷凍大根を使ったおすすめレシピをご紹介していきます!
大根を冷凍するとまずい・・ぶよぶよ食感の原因は?

大根には水分が多く含まれていて、冷凍することにより内部の水分も凍ります。
そしてそのまま解凍すると、大根の組織が破壊されてしまいます。
大根特有のシャキシャキした食感が失われてしまうのはこのためです。
内部の組織が破壊され、水分も溶けだした大根はぶよぶよした不快な食感になってしまい、これが冷凍した大根はまずいと感じる1番の原因ですね。
また、冷凍することで、食感だけでなく味も変化します。
解凍方法を間違えると苦みや辛味が強くなり、これも冷凍した大根はおいしくないと感じる理由です。
冷凍保存の仕方はこれ

冷凍保存する時に気をつけたいポイントが2つあります。
1、皮をむく時は厚めにむくこと
皮の部分は食物繊維が多く、冷凍すると筋っぽくなってしまいます。皮を厚めにむく事で、おいしく食べることができます。
2、空気に触れないようにラップで密閉させること
空気に触れると乾燥や酸化してしまうので、なるべく空気に触れさせないことが大切です。
ぴったりとラップで包みましょう。ラップに包んだあと、保存袋にいれるとさらにいいでしょう。
また、その際、しっかり水気を切ることも大切です。
下茹でして冷凍
大根を下茹ですると…
- 味が染みやすくなる
- 臭みや苦味を取り除くことができる
- 甘みが増す
- あく抜きができる
と、たくさんの利点があります。
下茹でした大根を冷蔵庫で保存する時には、保存容器に入れて毎日水を取り替える手間がかかってしまいます。
ところが、冷凍保存の場合、下茹でした大根の水気をきり、ラップで包み、フリーザーバッグに入れ、空気を抜くだけ。
保存期間も冷蔵庫だと1週間程度ですが、冷凍の場合およそ1か月保存可能です。
おろしで冷凍
大根の皮をむいておろし器ですりおろし、ザルに入れて、自然に水を切ります。この時、手で水気を絞ると水分が抜けすぎてパサパサになってしますので、汁気を少し残すのがポイント!
ラップに小分けにして包み、できるだけ平らにしたらフリーザーバッグに入れて空気をしっかりと抜きます。
大根おろしを少量で使いたい場合、製氷皿に入れて冷凍し、凍ったらフリーザーバッグに移す方法もいいですよ。
サラダ用に冷凍
サラダに使う大根も冷凍保存できます。
千切りにした大根をキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取り、フリーザーバッグに入れてしっかりと空気を抜きます。
また、下味をつけて冷凍保存するのもおすすめです。
1回で食べる量をフリーザーバッグに入れて、お好みのドレッシングや甘酢などを加えます。
袋の上からもんでなじませてから大根を平らにし、空気を抜くように袋の口を閉じ平らな状態で冷凍庫へ。
冷凍している間に味が染み込むので、解凍するだけでサラダや漬物になります。
冷凍前はシャキシャキした食感ですが、冷凍後はコリコリした食感が楽しめます。
解凍する時のポイント

下茹でして冷凍した場合
凍ったまま加熱調理すればOK。霜がついている場合などは、使う前にさっと水で濡らしてキッチンペーパーでしっかりと水気を切ってから使うと良いでしょう。
煮物やおでんに使う場合は、先に他の具材を入れて、しばらくしてから下茹でした大根を入れると煮崩れしにくいですよ。
大根おろし、サラダ用大根の場合
冷蔵庫で自然解凍するのがおススメ。低温での自然な解凍なので、味や食感の落ちも少なくてすみます。
冷凍した大根で作るおすすめレシピ
冷凍大根は短時間でで味が染みやすく、生の大根で作った煮物よりもほろっとした柔らかな食感になります。今回はお子様も大好きな「ツナ」と冷凍大根の煮物ををご紹介します。
ツナのうまみをたっぷり吸った大根がとても美味しくて、ご飯がどんどん進みますよ~!
詳しいレシピはこちらをご覧ください!

まとめ

大根を冷凍するとまずいと言われているのは、大根の水分が抜けてしまうからです。
冷凍・解凍する時にひと工夫すれば、おいしさを損なわず、長期間、保存できるようになります。
また、冷凍した大根は、生の大根とは違った、食感や味を楽しむことができます。
さらに下茹でをしたり、下味をつけて冷凍することで、料理時間を短縮できちゃいます。
これからは、大きな大根を買っても大丈夫ですね。冷凍保存をうまく活用して、無駄なくおいしく大根をいただきましょう!