お子さんをはじめ、大人の方でも、自分のお気に入りのぬいぐるみがあるかもしれませんね。
特に小さな子供の場合、お気に入りのぬいぐるみはいつでもどこでも肌身離さず一緒!なんて子もいるかもしれません。
そんな、かわいらしいぬいぐるみですが、実は、ダニの溜り場になりやすいのです。
放っておくと、ダニに噛まれたり、ダニアレルギーを発症するリスクもあるのです。
ここでは、ダニ対策について紹介していきたいと思います。
ぬいぐるみを洗濯したらダニは死ぬ?

5~8月がダニのシーズン?!
ダニって、どんな条件で繁殖しやすいのでしょうか?
実は、温度、湿度、餌、潜伏場所、の4つの条件下で最も繁殖しやすいと言われています。
餌は、ヒトの垢やフケを好みます。
潜伏場所は、畳、布団などに潜り込み卵を産んで増殖していきます。
温度は20~30度、湿度は60%以上で、繁殖しやすいと言われており、日本の梅雨から夏(5月~8月頃)にかけてが、ダニの繁殖シーズンなのです。
シーズンに入る前に、しっかり対策をしておきたいですね。
洗濯はダニを退治できる?ファブリーズは?
上記で示しましたダニが繁殖しやすい条件が、残念ながらぬいぐるみに当てはまってしまいます。
ぬいぐるみは、ホコリや手垢などはもちろん、赤ちゃんが使っていると唾液もつきますし、実は目に見ない雑菌でいっぱいです。
では、どのようにダニを退治していけばいいでしょうか。
まず思つくのは洗濯です。
実は、ただ洗濯機や手洗いで洗うだけでは、ダニの糞や死骸を落とすことはできても、ダニを死滅させることはできないのです。
ポイントは、洗濯する前に、「60度以上の熱湯をかける」「スチームアイロンを当てる」などして、50度以上の熱を加えることです。
こうして、ダニを死滅させた後であれば、洗濯にて洗い流すことが可能になります。
では、もしそのぬいぐるみが水洗い禁止だったらどうしたらいいでしょうか?
活躍しそうなのは、ファブリーズなどの除菌消臭スプレーです。
「除菌」とあるからには、ダニを退治してくれそうですよね。
ですが、、実は、これらのスプレーにダニの糞や死骸を除去したり、ましてや死滅させる効果はありません!
これらのスプレーはあくまで、「雑菌の除去」と「消臭効果」なのです。
ただ、ダニが好む雑菌を未然に少しでも防げるという観点から、増殖の予防策としては有効かもしれません。
乾燥機やドライヤーでダニを退治するには

上記では、「洗う」という観点から、ダニ退治のお話をしてきました。
次に、「加熱乾燥」という観点からの対策をお話します。
先ほど書きましたように、ダニは高温(50度以上)に弱いのです。
そこで、思いつくのが乾燥機やドライヤーです。
まず、乾燥機ですが、特にコインランドリーの乾燥機は、80度以上の熱が出るので、ダニを死滅させることができます。
また、乾燥機内でダニがそこかに潜り込むことが難しいため、ほぼ確実に死滅させることができ、効果的です。
しかし、お気に入りのぬいぐるみだと、型崩れやパーツが外れてしまうなどのリスクを伴います。
次にドライヤーはどうでしょう。
一般的なドライヤーの平均温度は、100~120度となっていますので、ダニを死滅させることができます。
しかし、それは表面上にいるダニにのみ有効で、中に潜り込んでしまったダニに対しては熱が届かず、十分な効果が期待できません。
ぬいぐるみは、厚みがあるものが多いと思いますし、また高温すぎてパーツなどを溶かしてしまう可能性もあるので、ドライヤーは手軽ですが適していないと言えるでしょう。
まとめ

ぬいぐるみのダニを死滅させる方法についてお話してきました。
結論から言いますと、
・洗濯だけでは、ダニは死滅しない。
→事前に50度以上の熱を加えて、死滅させておく必要がある。
・ファブリーズ等の除菌消臭スプレーに、ダニを死滅させたり、糞や死骸を除去する効果はない。
→ダニの増殖予防策としては効果ありかも。
・乾燥機
→死滅させる効果はあるが、ぬいぐるみを傷める可能性あり。
・ドライヤー
→表面上のダニを死滅させることはできるが、厚みのある
ぬいぐるみには向いてなさそう。
これらのことを踏まえますと、どれか一つの策で解決できる問題ではなく、方法を組み合わせて、「死滅させる」「洗い流しきれいにする」「予防する」といった3段階の対策が必要となりそうです。
これから迎えるダニシーズンに対して、ばっちり対策をし、大切なぬいぐるみを清潔に保っていきたいですね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。