一度食べ始めると止まらないピスタチオですが、ピスタチオには栄養がある反面、食べ過ぎると下痢になったり鼻血が出たりするなど体に良くないという噂も耳にします。
なぜピスタチオは栄養があるのに食べ過ぎてはいけないのでしょうか。
それはピスタチオには多くの栄養が含まれている一方で、カロリーや脂質が非常に高いからです。
ピスタチオを食べすぎると下痢や鼻血になる?

ピスタチオは栄養価が高い食物です。
しかしその中には脂質も多く含まれており、この脂質にはフルクタンという成分が含まれています。
フルクタンとはアスパラガスや小麦などに含まれており、砂糖や果糖、オリゴ糖などの糖が結合したものの総称です。
ただこのフルクタンには善玉菌を増やし、便秘の改善に効果的であるという良い点もあります。
ところがピスタチオ自体には他にも食物繊維が多く含まれています。
なのでピスタチオを食べ過ぎてしまうとフルクタンや食物繊維を過剰に取り過ぎてしまい、消化に時間がかかってしまったりして体調が悪くなったり下痢や胃痛を引き起こしてしまうのです。
では鼻血の方はどうなのかというと、確かにピスタチオの食べ過ぎで鼻血が出てしまう人の例はいくらかあるようです。
しかしピスタチオに含まれる成分などを調べても、特に鼻血の原因となるようなものはありませんでした。
そのためピスタチオを食べ過ぎたら鼻血が出るという噂自体には医学的根拠はないようです。
またピスタチオには油分もそれなりに含まれています。
この油分の取り過ぎで皮脂が通常よりも分泌されやすくなり、ニキビができやすくなってしまうこともあるようです。
ピスタチオには良い栄養も余分な栄養も多く含まれています。
そのため体に良いとされる一方で、過剰に取り過ぎてしまうと便秘に効果的な成分が下痢を引き起こす事態になってしまうなど、体によくない影響もあったということです。
ピスタチオの栄養で注意するものってある?

先程紹介したものの他に、ピスタチオにはカリウムが多く含まれています。
そのため腎臓に持病がある人はピスタチオを食べてしまうと腎臓が上手くカリウムを排出できなくなり、最悪の場合だと不整脈や心停止を引き起こす危険があります。
またピスタチオ自体の栄養ではありませんが、市販のピスタチオは塩で味付けされて売られているものが大半です。
なのでピスタチオの食べ過ぎは塩分の取り過ぎに繋がってしまう可能性もあり、そのせいで倦怠感やむくみを引き起こす危険もあるようです。
しかしピスタチオには良い栄養が多く含まれるいるのも確かです。
例えばブルーベリーでよく聞くルテインが多く含まれています。
ルテインは目の老化を防ぐ効果があり、スマートフォンやパソコンを長時間使っている現代人は目へのダメージ酷く、そのせいで引き起こす疲れ目にルテインは欠かせません。
しかしルテインは体の中で生成されない成分なのでこういったものから摂取する必要があるのです。
ピスタチオを食べるなら1日何粒?他にオススメのナッツは?

これでピスタチオにはたくさんの栄養素が含まれており、食べ過ぎなければ体に良いということが分かりました。
でもどれくらい食べると食べ過ぎとなってしまうのでしょうか。
ピスタチオは一日に30~40粒までが適量だと言われています。
なのでこの量を越えさえしなければ健康によい食物なのです。
これ以上食べてしまうと食べ過ぎになってしまい、体調不良や栄養過剰になってしまいます。
ピスタチオの他にオススメのナッツとして、ピーカンナッツ、クルミ、アーモンド、マカダミアナッツ、ジャイアントコーンなどがあります。
ピーカンナッツにはマンガンという成分が含まれており、マンガンは健康な骨を作るのに大切な成分です。
クルミにはメラトニンが含まれており、これには睡眠促進作用があります。
アーモンドはビタミンEが多く含まれており、老化防止に効果的です。
マカダミアナッツにはミネラルや抗酸化物質が含まれており、血流をよくしてくれるので生活習慣病の予防になります。
ジャイアントコーンには多くのミネラルやビタミン類が含まれているので疲労回復効果に最適です。
まとめ

流石「ナッツの女王」と呼ばれるだけあってピスタチオは栄養を取るのには優秀な食物です。
色々な噂がありましたが、一日に食べる量さえ守っていれば本当に体によいのです。
しかし一度にあらゆる種類のナッツを適量ギリギリまで食べてしまうと体調が悪くなってしまう可能性があります。
なのでいくつかの種類のナッツを食べるときはそれぞれのナッツの適量を考えた上で食べるようにしましょう。
最後にそれぞれナッツに適量はありますが、胃腸が弱い人は適量が本当にその人にとって適量かよく考えて食べるようにしてください。
子どもが食べる際は子どもの胃腸の強さによってより量を考える必要があります。
またピスタチオはナッツ類の中では小さい方ですが、水を吸うと膨らむ性質があります。
なので小さい子どもが食べるときは喉に詰まらせないように注意しましょう。