オクラは生だと危険という噂がありますが、実際には、生で食べても危険ではありません。
ただ、ヘタが固かったり産毛が生えていたりするので、下処理をしないで食べるとおいしくありません。
オクラを生でおいしく食べる為には、きちんと下処理をする必要がありますが、下処理は簡単で、2分くらいで済ませることができます。
今回は、オクラが生だと危険だという噂が誤っていることと、オクラの下処理の方法を説明します。
加えて、生でおいしく食べることができるレシピ、おいしいオクラの見分け方も紹介したいと思います。
オクラは生だと危険?下痢をするという噂は?
オクラは生だと危険という噂には、気にする必要はありません。
むしろ生のおくらは栄養価が高く、食物繊維やベータカロチン、カルシウムが豊富です。
体に次のような効果がありますので、積極的に摂った方が良いです。
- 腸内環境を整え、便秘や下痢を改善する
- コレステロールや血圧を下げる
- 胃粘膜を保護する
お腹を壊すという噂は、次のような理由から来ているようです。
- ガク(ヘタの角)や産毛のように消化しにくい箇所があるため
- オクラの白い種に含まれるアブシジン酸という酵素抑制物質のため
オクラにガクや産毛が残ったまま食べても下痢を起こすことは稀ですが、残ったままだとおいしくありません。
そのため下処理を行った方が良いですが、下処理の方法は、後で説明しますね。
オクラの種に含まれる酵素抑制物質も、実は心配いりません。
植物の種は、春の暖かい季節に芽が出ますが、寒くて土壌が凍る冬に芽が出ないようにするのが、酵素抑制物質の役割です。
この酵素抑制物質は確かに消化を妨げる働きがありますが、オクラ特有ではなくスイカ、キウイやイチゴ、ナスなど植物の種にも含まれています。
また、一度に何十本食べるなど過剰摂取しない限り、体への影響はありません。
下処理をしないオクラがあまりおいしくない事が、噂につながっているようです。
2分でできる下処理の方法を紹介
オクラをおいしく食べるには下処理が必要ですが、下処理は2分くらいで簡単にできます。
下処理の工程は、大きく次の3つに分かれます。
- ガク(ヘタの角)を取り除く
- 産毛を取りのぞく
- 熱湯に通す
もう少し詳しい手順を見て行きましょう。
- オクラを適量(6本程度)取り出す(たくさんある場合、6本ずつくらいに分けて下処理します)。
- オクラの茎の先端を切り落とす。
- 縦にオクラを持って、包丁でぐるりとガクを切り落とす
- まな板にオクラを置き、塩を大さじ1~2杯、全体的にまぶす。
- オクラを両手で軽く押さえ、ゴロゴロさせて産毛を取り除く。
- 中くらいのなべにお湯を沸騰させ、塩を大さじ1杯ほど入れる。
- オクラを1分ほど茹でる。オクラは浮いてきますので、落し蓋をするとよいです。
- 茹で上がったオクラを、冷水で締める。
- オクラを取り出し、キッチンペーパーで水気を取る。
時間が無い時には、ヘタごと切り落としても問題ありません。
こちらにレシピ動画も貼り付けておきますので、一緒に見るとイメージがわくと思います。
生でおいしく食べられるレシピ
次に、オクラを生でおいしく食べることができる、簡単なレシピを2つほど紹介したいと思います。
なお、ここでは、下処理を終えた後のオクラを使いますので、下処理の工程は省略しています。
オクラの和え物
オクラのねばねば感と、しゃきっとした歯ごたえを楽しむことができます。
お好みで、かつお節、梅、しらすなどを加えてもおいしく食べることができます。
材料(4人前)
- オクラ:12本
- 大葉:8枚
- ゴマ:大さじ2
- 塩:小さじ1
- 麺つゆ(濃縮3倍):大さじ2
- ポン酢:大さじ2
- 味の素:少々
- (お好みで)かつお節、梅干し、しらすなど適量
作り方
- 下処理後のオクラを輪切りにする。
- 大葉をみじん切りにする。
- ボウルに、1、2、ゴマ、塩、麺つゆ、ポン酢、味の素を入れ混ぜ合わせる。
- お好みで、かつお節、梅干し、しらすなどを入れる。梅干しは、あらかじめ種をとってつぶしておく。
オクラ納豆
こちらは、オクラ、納豆というネバネバの組み合わせで、温かいご飯にかけておいしく食べることができます。
納豆のかわりに、めかぶや山芋などでも代用できますし、もちろん一緒にしてもおいしいです。
お好みで、刻んだたくあんや漬物を加えると、味のアクセントを楽しむことができます。
材料(2人前)
- 納豆:2パック
- オクラ:8本
- たくあん(または漬物):5~6切れ
- 白だし:大さじ1
作り方
- 下処理後のオクラをみじん切りし、たくあんを5mm角くらいに刻む。
- 切ったオクラにたくあん、納豆を加えて混ぜる。
- 納豆の付属のタレと白だしを入れてさらに混ぜる。
生で食べれるオクラの見分け方は?
生で食べられるオクラの見分け方は、大きく次のように2つあります。
- 新鮮なオクラを選ぶ
- 小ぶりのオクラを選ぶ
新鮮なオクラを選ぶ
新鮮なオクラには次のような特徴がありますので、目安にしてくださいね。
- 産毛がしっかりと残っているもの
- 緑の色が濃く鮮やかなもの
- 切り口や実の表目が茶色になっていないもの
小ぶりのオクラを選ぶ
小ぶりのオクラは、柔らかく弾力があります。
大きめのオクラは育ちすぎなため、筋張って固くなりがちで苦味が強い場合があります。
まとめ
今回は、オクラが生だと危険という噂は誤っていること、またオクラの下処理の方法を紹介しました。
加えて、オクラを生で食べられるレシピや、生で食べられるオクラの見分け方も取り上げました。
オクラは生で普通に食べることができますので、生だと危険という噂は正しくありません。
ただ、オクラを生でおいしく食べるためには、下処理をして、ガク(ヘタの角)や産毛を取り除く必要があります。
オクラの下処理は、大きく次のような3つの工程に分けられますが、2分くらいで簡単に済ませられます。
- ガク(ヘタの角)を取り除く
- 産毛を取りのぞく
- 熱湯に通す
今回は、生のオクラを使った簡単に作れる2種類のレシピを紹介しましたので、アレンジしながら試してみてくださいね。
生でおいしく食べられるオクラには、次の特徴があります。
- 新鮮なものを選ぶ
- 小ぶりのオクラを選ぶ
大きなオクラは、育ち過ぎで筋張っていたり苦味が強い場合がありますので、スーパーなどで選ぶ時に注意してくださいね。
オクラは栄養価が高く、夏には新鮮なオクラが手に入りますので、きちんと処理をしておいしいオクラを堪能しましょう!