糖質制限ダイエットをがんばっているけれど、痩せていくと体が臭くなると聞いたことがあるかもしれませんね。
この臭いの原因は、ケトン体と言われる物質で、ケトン臭とかダイエット臭と呼ばれています。
このケトン臭、例えるならばリンゴが腐ったような臭いで、一般的には甘酸っぱく鼻をツーンと刺激するような独特な臭いが特徴と言われています。
ここでは、
「ケトン臭って例えればどんな臭い?」
「ケトン臭が出るのは糖質制限ダイエットのせい?」
「糖質制限しながらケトン臭を抑える方法は?」
というテーマに沿ってお話していきます。
ケトン臭って例えればどんな臭い?
冒頭でも述べたように、ケトン臭というのは甘酸っぱい鼻をツーンと刺激するような臭いです。
しかし、そこまでの悪臭ではありません。
糖質制限ダイエットを行っている時や、忙しくて食事の間隔が空きすぎた空腹時など、口の中でその臭いを感じ自分で分かる場合も多いです。
そもそもケトン体とは、エネルギー源である糖質を急激に制限することにより、代わりに脂肪を分解してエネルギーを作ることになった際に作られる副産物です。
つまり、脂肪を分解する際に作られる物質です。
しかしこれは、体からの飢餓状態であるというメッセージなのです。
妊娠初期のつわりでも、その重症度の判断にケトン値が用いられており、ケトン値が高い場合は入院になる場合もあるほど、体の栄養状態を見る大事な指標なのです。
ケトン臭がでるのは糖質制限ダイエットのせい?
上記でも説明したように、ケトン体は糖質によるエネルギー産生の代わりに脂肪の分解を行った際に作られる副産物です。
従って、過度な糖質制限ダイエットを行うとケトン臭が発生する可能性は高くなります。
単純に考えればケトン臭がすれば、糖質制限ダイエットが成功しているように思いますが、この状態は過度な飢餓状態であるわけなので、体に必要な栄養素は不足していると言えます。
この飢餓状態に対応しようと肝臓の負担も大きくなります。
つまり、ケトン臭がするほどの長期の飢餓状態が続くほどのハードな糖質制限は少し見直してもいいのではないかと思われます。
また、ダイエット中は水分不足にも陥りやすく口腔内もいわゆるドライマウスになりやすいです。
口の中が乾燥した状態だと、より臭いを増強させてしまう可能性があるので、ダイエット中でもこまめな水分補給は忘れずに行いましょう。
糖質制限しながらケトン臭を抑える方法は?
適切な方法で取り組めば効果が期待できる糖質制限ダイエット。
でも、痩せるために臭いを我慢しないといけないのもつらいですよね。では、糖質制限をしながらケトン臭を抑える方法はあるのでしょうか?
まずは、食事制限だけでなく運動も適度に取り入れることです。
実はケトン臭を予防するためには、体の代謝機能を向上させるのが有効です。
そのためには、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を主とした運動が効果的です。
また、筋肉量を増やしケトン体の燃焼を行ってもらうのも大事です。
次に食事で予防できる方法としては、クエン酸等の有機酸を多く含む食品を摂るのが効果的です。
例えば、梅干しや酢、みかんなどの柑橘類がいいです。
その他、ダイエット中は体が酸性に傾きやすい状態であるため、バランスを保つためにアルカリ性のものを摂取するといいと言われています。
これは例えば、海藻類や野菜、果物などのミネラルが豊富なものがあります。
以上のように、過度な糖質制限ダイエットではなく、食事の工夫と適度な運動がケトン臭を抑えながらダイエットを成功させる鍵と言えます。
まとめ
ここでは、糖質制限中に感じやすいケトン臭についてお話してきました。
・ケトン臭は甘酸っぱい鼻をツーンと刺激するような臭い。
・ケトン臭がするというのは、体からの飢餓状態でピンチというメッセージ。
・過度な糖質制限のみに頼ったダイエット方法ではなく、体内の酸アルカリ性バランスを保ちながら適度な運動を取り入れながら行うと、ケトン臭予防にもダイエット成功にもつながる。
少しでもお役に立てると幸いです。最後までお読み頂き、ありがとうございました。