漢字検定2級って耳にはしたことがあっても、実際の合格率を知ってる方って少ないんですよね。
漢字検定2級は160点が合格ラインで、合格率は約2割ととても低いんです。
今回は、漢字検定2級の合格ラインと合格率、受験資格について詳しくお話ししていきたいと思います。
2023漢検2級の合格点とこれまでの推移

2023年もこれまで通り漢字検定2級の合格点は、200点中の80%程度、つまり160点です。
2級未満は140点が合格ライン、2級以上は160点が合格ラインとなりますので、準2級から一気に合格基準が厳しくなり、それに伴い合格率も低くなってきます。
1級 | 200点満点の80%程度 |
準1級 | 200点満点の80%程度 |
2級 | 200点満点の80%程度 |
準2級 | 200点満点の70%程度 |
3級 | 200点満点の70%程度 |
4級 | 200点満点の70%程度 |
5級 | 200点満点の70%程度 |
「8割程度」で合格とされていますが、例年155点が合格点のようです。
150点を下回ること、もしくは160点を上回ることはなく、合格の目安は160点という感じです。
なので、自己採点が150点~154点の方は合格は怪しいかもしれないと思っておいたほうがよいです。
また例年155点としましたが、160点のときもありますので、勉強するときは常に160点以上を目標としていくのがよいでしょう。
漢検2級の合格率は高校生でどれくらい?

漢字検定2級の高校3年生の合格率は、1997年~2006年のデータによると10年間連続で2割未満のようです。
そもそも漢字検定2級の推定レベルは高校卒業程度なのですが、それにしては合格率が低すぎますね。
このごろはスマホやPCでの自動変換などで直接自身の手で文字を書く機会が格段に減っていますし、ことわざ・慣用句の誤用や四字熟語に触れる機会がさほどないのも原因かもしれません。
よくテレビ番組でも目にしますが、「気の置けない」「悪運が強い」「全然」「一姫二太郎」「確信犯」など本来の意味で使われているものはどんどんと減ってしまっていますよね。
そうして新しく使われ始めた意味合いが辞書にも載っていくなど、時代の変遷を感じます。
そういう観点から見ても、今の漢字検定を受験するような高校生たちは戸惑っているのかもしれません。
本来の意味とは異なる意味合いで使われる言葉を周囲の影響で覚えていくわけですから、既存知識の時点で漢字検定2級に追いついていない可能性も挙げられますね。
とはいえ、義務教育でのことわざ・慣用句に触れる機会も少ないなあと個人的には感じますね。
ある程度、文学作品には触れますが、それでは知識として足りないところがどうしても生じてしまうでしょう。
しかし、学校教育は漢字検定を合格させるためのものではないので、既存知識と学習量で勝負することになってくるでしょうから、漢字検定2級のテキストでしっかりと覚えていくというのが合格への早道だと思います。
少しでも合格率が上がってくるといいですが、時代の流れには逆らえないのが現実ですね….
漢検2級に受験資格ってあるの?大人になってからでも取れる?

漢字検定そのものに受験資格はありません。
年齢も規定はありませんので、大人になってからでも取得可能です。
以前、当時小学5年生の男の子が漢字検定の1級を合格したというニュースが取り上げられました。
このように年齢は関係なく、受けたい級から受験可能ですので、努力すれば誰でも合格のチャンスはあるんです。
私の知人は、漢字検定の3級を取得した後、本屋で漢字検定のテキストを見て準2級は合格できそうだからと受験せず、2級を取得していました。
私自身もその知人と同様に級を1つとばして、受験しています。
下の級の合格番号がないと受験できない資格が多くなってきている中、臨機応変に受験できるのは自身のレベルに合わせた学習がしやすいので、とてもよい仕組みだと思いませんか?
漢字検定を取得することで、知っておいて損をすることのない漢字・ことわざ・四字熟語の常識が身につけられるので、大人になってしまったし意味がない、と思わずに挑戦してください。
それがひいては自己啓発に繋がりますし、学習することに早いも遅いもありません。
興味がある方は、ぜひ申し込みしてみてください。
ちなみに漢字検定は1年に3回、6月・10月・2月とあります。
申し込みは大抵3か月前から2か月間、日本漢字能力検定の公式ホームページでできます。
まとめ
今回は漢字検定2級の合格基準、合格率や受験資格についてお話しました。
漢字検定2級は、155点もしくは160点が合格基準になりますので、学習する際は160点は確実に取るという意気込みでやりましょう。
また高校卒業程度というレベルにも関わらず、高校生の漢字検定2級の合格率は2割を切っている状態です。
全体で見ても合格率はかなり低い現実にありますから、ことわざ・慣用句の本来の意味をインプットだけでなく、アウトプットしていく機会も大切にしたほうがよいでしょう。
漢字検定2級を受験するのに受験資格や年齢は全く関係ありませんし、つけた知識は無駄にはなりませんから、興味のある方はどんどん挑戦してみてください。